山松ゆうきちのボロ小屋 <立ちしょんべん>

山松ゆうきち 
随筆、エッセー、目次

    





                      きゃりー メタル

  

 あいうえ おい おい おっとっと


俺は音痴だから、歌を唄わない。

知っている歌はあるかと言われれば、

どんぐりころころと言う。

歌は、万年たっても変わらないお経に似ている。

演奏はやかましい雑音に聞こえるから、

唄や演奏を自分から聞く事はほとんど無い。


そうは言っても、

テレビやラジオで歌が流れる事に文句があるわけでは無いし、

誰かが口ずさんだとしても非難した事も無い。

ドラマや映画に音楽が無ければ味気ない物になるだろうし、  

それはそれでどういうと事は無いのです。

ちなみに漫才はテレビでよく見ますが、

落語を聞くのはめったにない事です。。


これでも幼少の頃は、とんま天狗とかスーダラ節とか、

高校3年生など覚えた歌もあるけど、

10曲に満たないと思う。


  かきくけ こん こん こん さしすせそ


どうして彼女に行き当たったのか思い出せませんが、

多分、ジャパンエキスポフランスの動画で、

韓国の主導を受けて、フランスの主催者が、

日本の出店を拒否したいきさつを見て回っていたら、

きゃりーぱみゅぱみゅに行き当たったように思う。


  ポンポンポン ウェイウェイ、


その動画は、女の子の耳からバトンのマイクが出て来て、

ハスキーなか細い声に乗って、脳やら骸骨やらが飛び、

大量の目玉を口から吐き出していく。

意味不明の擬音が大量に入ったテンポの良い曲で、

2千万回ものアクセスがあったと言う事でした。


  にんじゃりバンバン りんりんりん、

  つけまつけ〜る 可愛くつけまつける、


こんな事は無いのだが、

どうした事か、見始めると止まらなくなって、

2,3週間ぐらいも見続けてしまった。

こう言うのを時代に合った、豊かな才能を持った女性と言うのだろうか。

可愛いと言うのは、きゃりーぱみゅぱみゅを言うようだ。

ヤ―レン ソーラン どっこいしょ ソイヤ セイヤ

ぱみゅぱみゅがアメリカに行った時の動画に、

小学生か中学生くらいの、黒服を着た3人組の女の子がチラッと映っていた。

あの幼い女の子たちはアメリカまで行って、どんな歌を歌っているのだろう?

名は何と言うのだろうか、確か○○メタルと言っていたように思う。

それから2年くらいして、気になっていたのでメタルで検索してみると、

直ぐに見つかった。

彼女ら3人は、ベビーメタルと言って、

えらくやかましいメタルな曲に合わせて歌い踊っていた。

ブレイクダンスほどではないが、ダンスがえらく速く見える。

ヘビーな曲に合わせて、可愛いが歌い踊る。

アメリカで話題になり、ヨーロッパで大勢を集めて、

大きなコンサートに成功したと言う。


  ダメダメ ドキューン バッキューン ワ〜オ


ああ、何と言う事だ。

もう2ヶ月になろうとしているのに、暇を見てはベビーメタルを見ている。

何度見ても、同じような物なのに、

コピーまで漁って、さくら学園まで見てしまった。

小さなホールから、大きなドームへと会場が変わっていく、

箱が大きくなれば、聞きづらく見づらいが、

サクセスと言うか、出世物語と言うのか、

一種の英雄伝なのだろう。

見ていて楽しいやな。


  ドンドンパンパン ドンパンパン


the oneと言う新曲が出た。


バンドの音と歌で構成されているようで、

なんだ、どうした、よっこらしょ、

少女の可憐な踊りが無い。

俺は、歌を楽しむ耳を持っていない。

演奏はやかましい雑音でしかなく頭が痛くなる。


              ちゃ〜〜らん

              

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