山松ゆうきちのボロ小屋 <立ちしょんべん>

目次

宇宙人はいない

自己紹介

ロクロウと言う名のインド人 1

ロクロウと言う名のインド人2

ロクロウと言う名のインド人3

ロクロウと言う名のインド人 4

横着者

ある高名な大先生

インド、コルカタで漫画教室

天文、タイムマシーン


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病院


病院

糖尿病で、3ヶ月に一度青梅総合病院へ通っています。

今回は1時間ほどだったが、前回は9時半予約で2時過ぎまで待った。
とにかく待ち時間が長い。
ヘモグロビンが7,5にまで跳ね上がっていて、このままだと入院になると言われて、ドッキーン。
目の検査はしましたかと聞かれるが、いつも行ってませんと答える。
どうして検査に行かないのです、失明してからでは手遅れですよ。近くに適当な所が無ければここで検査しますか,と言われて検査する事にしました。
白内障、緑内障の気配がうかがえるが、まだ手術するほどではない。眼圧も弱いですねと言われて、ガックリ。
後日、詳しく再検査だそうです。
ドッキン、ガックリ。
薬を受け取ると、結局、帰りはこの前と同じく3時近くになった。

バス中で囲碁新聞を読み、二度ほど外を見て、まだ家の近くではない事を確かめていたのですが、
「しばらく止まりますね。」
運転手が声をかけて来たので、見渡すとバスにはすでに誰も乗って無くて、外の標識には”23号棟”と書いてある。
<どこなんだここは?。見たことも聞いた事も無い。>
「終点ですか?。西多摩病院前は通りました?。幾つ手前ですか?。」
「2つ手前です、5,6人降りましたよ。」
<え〜、ちーとも気づかなかった。>
三十年近く住んでいるが、23号棟なんて停留所は記憶にない。
いつの間にか、バスの大通りを外れて、公団内に終点が出来たようだ。
まあ、そうは遠くは無いと思い、通りかかった中学生らしい女の子に、道を聞き歩いて帰りました。
いつもの事ながら、バスも電車もよく乗り過ごす。
バスや電車ばかりではなく、歩いていても、自転車に乗っていても、気がつくと知らないところに居て慌てる。

前回の検査は1月の冬で寒かった。
丁度、うちの奥さんの薄くて細いタイツ(モモヒキ?)があったので、足を入れてみるとかなり膨らんでスッポリ入った。
奥さんの知人から貰った、若者向きのズボンがあった。
子供は二人とも、このズボンを穿かないので俺が使っている。
ベルトが見つからないので、子供の使っているベルトを拝借したのです。
ベルトには見たことのない金具が付いていて、腰に締める事は締めれたのですが、ウンともスンとも動かなくなってしまった。
あれこれやってみたが、どうしようもないのでそのまま病院へ行ったのでした。

糖尿病は、診察の1時間ほど前に血液の採取をします。
血液を取る前に、オショウ水もトイレで、カップに入れて来るように指示されます。
貰い物のズボンはえらく小さな穴つきで、チャックを開けて、人差し指と中指がやっとこ入る。
片手にカップを持ち、チンポコを出そうとしたら無いのです。
「息子が居ない!。親の許しも乞わず、何処へ旅立ったのだ。」
一瞬事態が飲み込めず、2本の指で股間の前をまさぐりました。
妻の股引が、ピッタリと張り付き、下方に押さえ付けられていたので、無事に居る事が解かりホッとしたのでした。
それで、 ズボンを下ろそうと思ったのですが、ベルトが外れ無い事に気づいたのです。
チャックの中に指二本を入れて、チョビチョビ、ジワジワと股引をズリ下ろし、萎縮ししてしょぼくれた、同い年の息子を引きずり出して、ようようオシッコをしたのでした。

ず〜とウンコが出そうな、出ないような、モヤモヤな気分が続いていて、トイレに行くかどうしようか迷っていました。
3時間待って、やっと9時半から10時予約の掲示が出て、診察の順番を診察室の外で待っていました。
その時、やっぱりウンコが出たがっているのが解ったのです。
俺は大腸癌の手術で、黄門近くのS字結腸なる、糞袋と言うのかウンコを溜める袋を、取ってしまっていて無い。
ですから、ウンこがしたいと思うと、急いでトイレに駆け込み、用を足さなければならない身体を所持しています。
栓が無いので、容赦なくブボッと出てしまうのです。
それで、急いでトイレに駆け込み、ズボンを下げようと思ったのですが、ベルトが外れないのです。
腰に引っかかって、ズボンが下りないのでした。
チャックを下ろしても、穴の無い股引がピッタリ張り付いています。
ウンコは出る。診察の順番は来てる。ズボンは下りない。
途方に暮れ、汗がたら〜り、たら〜り。
ウンコは待ってくれないので、必死こいて尻をすぼめて我慢しながら、腹を精一杯引っ込めて、樽のタガを外すように、ジワジワと軋ませながら、やっとこズボンを下げ、急いで張り付いた股引を下ろしたのでした。
間一髪、汗びっしょりで何とかセーフ、危なかった。
女用のタイツと、子供のベルトには気をつけて下さい。
とっても危険です。
            (終わり)

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