山松ゆうきちのボロ小屋 <立ちしょんべん>

目次

宇宙人はいない

自己紹介

ロクロウと言う名のインド人 1

ロクロウと言う名のインド人2

ロクロウと言う名のインド人3

ロクロウと言う名のインド人 4

病院

ある高名な大先生

インド、コルカタで漫画教室

天文、タイムマシーン


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横着者

インターネットで囲碁を打っていました

トイレは部屋を出たすぐの右側にあるが、面倒くさいので我慢しながら打っていた
碁は、中盤を過ぎて石は競り合い佳境に入っている
どうにも小便がこらえられなくなり、高さ15センチほどの、大きなコーヒーカップに、ジョボジョボ出しながら碁を打ち続けたのです
長く我慢したので溜まっていたらしく、カップから溢れそうになり、そばにあったガラスのコップにも三分の一ほども出したのです
一勝負ついたので、コーヒーをすすると、生ぬるいどんよりとした味がした
な、何だこの味は、
カップをのぞくと、黒いコーヒー色ではなく、黄色いお茶色の液体が入っている
お茶?
ポットには、いつもコーヒーを入れて飲んでいる
お茶な訳が無い
それに茶の味ではない
ガラスのカップにも、黄色い液体が入っていた
あ!、、、ああ、、ああああ、、。小便だ、小便を飲んでしまった!
なんて事を、とんでもない事をしてしまった

前にも同じような事があった
その時は、カップに残ったコーヒーの上に小便をしたようで、いつもと変わらぬ褐色のコーヒーを飲んだ
味が違う、薄いブラックコーヒーは、濃いお茶の味に近い
コーヒーではない、お茶に近いがお茶でもない
もう一つの大きなカップにも、コーヒーが半分以上は入っていたので
それも飲んでみると、同じ味がした

奥さんに、コーヒーの種類を変えたのかと聞いたら、何年も同じだと言う
ポットを時々しか洗らわないからじゃないかと言われ、綺麗に洗ってコーヒーをつくり、
カップのコーヒーに継ぎ足して飲んだが、ポットの金気の味ではなく、どんよりとした味がしていて、どうも腑におちない
次の日か、その次の日だったか、囲碁を打っていて小便した事を、突然に思いだ出した
おえっ!、大カップ1杯半も飲んでしまった
不祥事だ一世一代の不始末だ。なんと言うふしだらな事をしてしまったのだろうと後悔した
無念ではあったが、終わってしまった事を取り替えれる訳もなく、今更どうしようもなかった

根が横着で無精なのだろう

デビューしたての若い頃の昔
四畳半のアパートに住んでいて、部屋の隅や、出窓の脇に、コーラーの大ビンを何十本か並べていた
漫画のアシスタントや編集が、邪魔になるので、ビンをどかしてもいいかと聞いてきた
中身がこぼれるから、動かしちゃ駄目だと断わった
「どのビンにも、水がいっぱい入っているんですけど、何を入れているんですか」
怪訝そうに聞く
「小便だよ」
彼らは黙った、それからおもむろに
「どうやってするんです、こんな細い所にうまく出来ますね」 とか
「部屋の前が共同のトイレじゃないか、すぐソコだよ、十歩も歩かないよ」 
俺にだけ、専用の机と椅子があった
アシスタントは、敷きっぱなしの布団を丸めて寄せて、コタツを出して仕事場を確保し
編集者は、畳が見えないほどに散らかっている、本や袋を片して座った
「狭い部屋なんだから、コーラーを買う時に、前のビンは売ればいいじゃないか」
「掃除はした事があるのか」
グダグダ非難めいた、ぐうのねもない事を言う
解っている、出来る事ならそうしたいが、わざわざビンを持って外に出る事は少ない
コーラーの大ビンは増え続け、100本以上にもなり、少しずつ部屋を占領しはじめていた
忙しい時は、その部屋に三人、四人が固まって雑魚寝し、ビンを避けて寝た
もう限界だなと思っていた頃に引越しし、ビンの中身を出してゆすぎ、コーラを買った店に、1本10円で引き取ってもらった

一時漫画を止めて田舎に帰っていた事があった
弟が、自分の部屋が欲しいと、平屋に中二階の部屋を作っていたので、そこを借りて寝起きをしていた
「お前は、二階から毎日しょんベンをしとるだろうが、今に村中の評判になるけ、止めんかいや」
お袋は怒った
どうして解ったのかと聞いたら、外に出てみろと言われ、二階を見て驚いた
「トタン屋根に、お前の垂れたションベンの筋が、窓から下まで一本付いとる、何ちゅう恥ずかしい事をするだいや」
それからは面倒でも下に降りて、入口近くのトイレ小屋でするようになった
そんな事もありました


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